知ってる英語なのになぜ聞き取れない?―ネイティブ発音・リスニング7つの法則

知ってる英語なのになぜ聞き取れない?―ネイティブ発音・リスニング7つの法則
藤田 英時

この本はすごいパワー!
 こんなに英語の発音が省略されているとは、また前後関係で発音が変わるとは知りませんでした。例えば、himは「ヒム」と思い込んでいたので「イム」や「ム」と音が変わると知って驚きました。Ask him.は「アスキム」。また、I should have known.のshould haveは「シュダ」となり「アイシュダノオウン」。What makes you say that?のmakes youは「メイクシュー」などなど...

 このような自然な英語の話し方をこの本は、カタカナ、発音つづり、発音記号の3つでわかりやすく説明しています。学生時代にこんなふうに教えてもらっていたら、聞き取りに苦労しなかったでしょう。また発音もうまくなっていたでしょう。

 この本は、よく使われる英語表現の音変化が目から耳から身につきます。CDが2枚ついていますので、音変化の法則を知って何度も聞いていると自然とリスニング力がついてきました。この本はすごいパワーをもっています。

ユニークだけどハード
カタカナをフルに使うアプローチはユニークだと思うし、それなりに即効性もあると思います。しかし、カタカナの常用は少し混乱してしまいます。覚えるのが大変。これだけのボリュームをこなせるのであればまずは基本的な発音の仕方を一通りマスターした上で、自分の耳に素直になって、聞き取れるままにリスニングし、発音していけばいいのではないでしょうか。

これはいい!
この春からレベルのバラバラな生徒からなる50人のクラスを教えることになり、困っていた時にこの本を見つけました。普段は英語のみの使用のクラスなのですが、初級の実力の子もいれば、TOEFLで550点近いスコアを持っている子もいます。幸い、スピーキングのクラスのため音に対する知識が文法面に比べて偏りが少なく、しかも英語嫌いと本を読むのが嫌な子のが多いために、この本はぴったりだと思い購入しました。本書は、音声学の大事な部分を規則の説明と凡例によって説明しており、抵抗なく、音の世界に入っていけることが魅力です。本の構成も七つの音の変化、というように記憶するにも無理のない項目でまとめられています。教師の方は音声学の入門書等を購入することで、更に生徒に多くの凡例を提示できる!?!!?しょう。英語を話す時に舌が上手く回らないのは、英語という言語が難しいのではなく、舌が回らないような言い方をしているからそうなってしまう、ということがよくわかるのではないでしょうか。リスニングの本のようですが、発音のコツ、聞き取りのコツというように、自分でできれば聞き取りやすくなるという考えが著者にはあるように思えました。またアクセントには三段階あるという、恐らく余り教えられないこともさり気なく、そして大胆に提示されていて、大変満足しています。ネイティブの発音は聖域のように考えられがちですが、それは昔の人が森を恐れていたようなもので、まず意識を変えれば、生徒の絶望感や過度の困難さへの期待感なども上手に軽減できそうです。価格も手頃で教えがいがあります。も?!??!!ろん、独学でも良いと思います。