初学者や学生さんにいいトーイックはあらゆる英語力の人が一律に受ける試験であるから、一冊でTOEICの単語を網羅したような全レベル対応型の単語帳だとかなり難しい単語まで含まれており、まずまずの得点を取れればいいと考える人や初学者には不要な部分も大きい上に、挫折する危険が大きい。そういう人はとりあえず600点に必要な最低限の語彙を掲載した本書をやるのがいいだろう。
特に高校生浪人生の場合、レベル別にわかれている本書は使いやすいであろうし、大学受験や英検との兼ね合い上からも本書の600点突破がいいと思う。(高校生・浪人生が一律問題であるトイックの対策や受験をするのはあまり効率がいいこととは思えないが)。高校卒業程度≒大学受験に必要な力≒トイック600点、だからだ。大学受験用単語集とトイックの語彙は傾向に差異があるが、600点突破に必要なのは基礎的な力であり、大学受験語彙と重なる部分もあり相乗効果も期待できる。
ただちょっと色彩に鮮やかさがない=モノクロといった視覚的工夫の欠如と、単語と訳語・例文だけで語法に関する記述がないのが惜しまれる。
まあ語法の記述がないのはほとんどの類書も同様で、むしろ本書は例文がすべての語彙についている分、いい方かもしれないが。